F1第19戦アメリカGP(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)が初日を迎え、フリー走行1回目(FP1)が気温28度、路面温度38度、風速16.2km/h、湿度33%、天候は快晴というコンディションで行われた。
●【2022F1第19戦アメリカGP】フリー走行1回目のタイム差、周回数
■代役ジョビナッツィ、いきなりクラッシュ
開始7分、いきなりイエローフラッグが出た。フリー走行1回目に代役として出走のチャンスを得ているアントニオ・ジョビナッツィ(ハース)がS字でスピンしてバリアにサイドから勢いよく接触した。
ジョビナッツィはしばらくマシンがハマって動かず、バリアから出られなかったため赤旗中断となった。しかし見た目ではマシンに大きなダメージはなく、ジョビナッツィは自力でコースに復帰してピットに戻った。クラッシュからわずか4分後の現地時間14時11分にはセッションは再開している。
■サインツがトップ
FP1のトップタイムはカルロス・サインツ(フェラーリ)、2番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手はルイス・ハミルトン(メルセデス)だった。
年間ランキング2位を狙うセルジオ・ペレス(レッドブル)は5番手につけた。
レッドブルと同じくHRC(ホンダ・レーシング)サポートのパワーユニットを搭載しているアルファタウリF1は、角田裕毅が14番手、ピエール・ガスリーは8番手だった。
■若手ドライバー5人が出走
このセッションには5人の若手ドライバーが登場した。これは各チームにF1出走2回以下のルーキードライバーをフリー走行1回目にシーズン中2回起用することで若手にチャンスを与えるという義務化されたルールを消化するためだ。
しかしハースは、来季のドライバー選定候補として昨年まで3年間アルファロメオをドライブしていたアントニオ・ジョビナッツィをフェラーリの要請を受けて起用している。ジョビナッツィの起用はイタリアGPに続いて2回目だ。
これまでロシアのライセンスでレースに出ていたロバート・シュワルツマンは、出生地でもあり2重国籍を所持していたイスラエルのライセンスで出走している。ウクライナ侵攻の影響で、ロシア・ベラルーシのドライバーは中立的な立場での出走が求められているが、シュワルツマンはすでにロシア系スポンサーからは離れるなどして影響を受けずに出走している。
■チーム:若手ドライバー(国籍)/レギュラードライバー
フェラーリ:ロバート・シュワルツマン(イスラエル)/シャルル・ルクレール
マクラーレン:アレックス・パロウ(スペイン)/ダニエル・リカルド
アルファロメオ:テオ・プルシェール(フランス)/バルテリ・ボッタス
ウィリアムズ:ローガン・サージェント(アメリカ)/ニコラス・ラティフィ
ハース:アントニオ・ジョビナッツィ(イタリア)/ケビン・マグヌッセン