伝えられるところによれば、スペインのヘレス・サーキットが、キャンセルとなったF1ロシアGPの代替開催候補地として浮上してきているようだ。
ロシアのウクライナ侵攻問題を受け、9月25日に決勝が予定されていた第17戦ロシアGPがキャンセルされるとともに、その後F1はロシアGPのプロモーターとの間に結ばれていた契約を破棄することを決定。今後ロシアでF1が開催されることはなくなってしまった。
F1では、2022年には史上最多となる年間23レースの開催を計画していたが、すでにロシアGPの代替レース開催に向けて水面下で調整を行っていると伝えられている。
こうした中、ヘレス・サーキットが位置するアンダルシア州の副知事を務めるファン・マリンが次のように語ったと報じられている。
「これは素晴らしいニュースだ」
「我々がグランプリ開催を望んでいることは世界中が知っていることだし、1年半前にはロンドンに行ってそのための交渉を行っていたんだ。主催者側(F1)からは、もしキャンセルが出た場合は我々の地域が第一候補になる可能性があると言われたよ」
スペイン南部に位置するヘレス・サーキットは、1986年から1990年までスペインGPを開催した実績を持っており、1994年と1997にもヨーロッパGPを開催している。
一方、これまでには、ロシアGPの代替候補としては、2020年と2021年に新型コロナウイルスによるカレンダー修正によって2年連続でF1を開催したポルトガルのアルガルヴェ・サーキットが有力候補だとの報道もされている。
さらに、最近では、2017年までマレーシアGPが開催されていたセパン・インターナショナル・サーキットの名前も急浮上してきているようだ。