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【FP2レポート】出火とクラッシュで2度の赤旗中断。フェルスタッペンは2番手も審議対象に/F1ポルトガルGP

2020年10月24日(土)1:11 am

F1第12戦ポルトガルGP(アルガルベ)が初日を迎え、フリー走行2回目が行われた。

●【FP2結果】F1第12戦ポルトガルGPフリー走行2回目のタイム差、周回数

序盤30分はピレリの2021年タイヤテストが実施された。例年、タイヤテストのスケジュールが組まれるのだが、今年は新型コロナウイルスの影響によりフリー走行の時間を使って実施することになった。

このテストはピレリからは全車に“無印”のタイヤが支給され、ピレリの指示通りに走行するものだが、各車に割り当てられたタイヤのコンパウンドはチームにもドライバーにも秘密にされており、タイヤのサイドにある「PIRELLI」のロゴも色もない真っ黒な無印タイヤだ。フリー走行の序盤に20台が走行し続けるシーンにサーキットを訪れたファンは喜んだはずだ。

■ガスリーのマシンから出火で赤旗中断

残り1時間、ようやく本来のタイヤを装着してのフリー走行2回目が始まった。

しかしそれから15分が経過した残り45分過ぎ、映像に映ったのは煙が出てマシンから降りようとしているピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)の姿だった。コースサイドにマシンを止めたことですぐに赤旗中断となった。

リプレイ映像では走行中に突然パワーを失い、エンジンカウル内からは炎が出ていた。マシンを降りたガスリーは『早く来てくれ』という仕草でコースマーシャルを呼び寄せ、消火器をかけられたマシンは消火剤で真っ白になり、エンジンカウルの後方部は黒く焼け焦げてしまった。

このフリー走行2回目は本来1時間30分のセッションだが、前半30分はピレリタイヤテストを実施したことで、実際のテストは1時間しかない。しかし15分走行したところでガスリーがストップし、約16分間の赤旗中断となってしまった。セッションが再開された16時01分の時点で残りは29分しかなかったため、セッションが再開されるとソフトタイヤを装着したメルセデス勢を先頭に各車続々とコースインしていく。

■フェルスタッペンとストロールが接触で2回目の赤旗中断

限られた時間の中でアップダウンのある難しい未知のサーキットを攻略しようと各ドライバーは精力的に走行していた。しかし再開してからわずか4分後の残り25分、フェルスタッペンとランス・ストロール(レーシングポイント)がターン1で接触し、再び赤旗中断となった。

ストレートでスリップストリームに入っていたフェルスタッペンは、ストロールを抜こうとイン側から横に並んだ。しかし前に出ることができないままターン1へ入っていったが、どちらも譲ることなく接触してしまった。

リプレイ映像では、最終コーナー手前でタイムアタックをしようとスロー走行していたフェルスタッペンを、同じくアタックをしようとしていたストロールが最終コーナー手前で勢いよくオーバーテイクしてストレートに入っていった。

フェルスタッペンはストレートでスリップストリームに入って横に並ぼうとしたが、ストレートスピードが伸びずに前に出ることができない。ストロールはターン1の手前で半車身前に出ていたこともありレコードラインのままターンインしたが、フェルスタッペンもイン側から速度を落とさずにターンインしたところで接触してしまった。フェルスタッペンは無線で怒りを露わにしたが、やや無理があったようにも見える。この件は審議対象となっている。

そして約21分の赤旗中断を経て、16時22分にセッションが再開。残り8分でセッションが再開されると各車続々とコースイン。当然タイムアタックを想定しての走行となった。

最終的には、ボッタスが連続のトップタイム、0.595秒差の2番手はフェルスタッペン、3番手はランド・ノリス(マクラーレン)だった。

F1ポルトガルGPは、予選と決勝でも何かが起こりそうだ。

●【ハイライト動画:FP2】赤旗2回・・・ガスリー車は出火、フェルスタッペンは接触/F1ポルトガルGP
●【動画】F1ポルトガルGP空撮映像 高低差のある丘陵地帯の難しいサーキット

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