今週末には2020年のF1第4戦イギリスGP(8月2日決勝)がシルバーストン・サーキットで開催されるが、そのレースを前にホンダとレッドブルの首脳陣が話し合いの場を設けることになるようだ。
マックス・フェルスタッペンを史上最年少F1チャンピオンにするという目標を掲げて今シーズンに臨んだレッドブル・ホンダだが、ここまでにオーストリアとハンガリーで行われた3レースではチャンピオンチームのメルセデスが圧倒的な強さを見せ、現時点でドライバーズランキングトップに立っている現チャンピオンのルイス・ハミルトンと3番手に位置しているフェルスタッペンのポイント差はすでに30ポイントに開いてしまっている。
特に、メルセデスエンジンはさらにパワーアップを実現してきており、今週末と来週末に2週連続でレースが行われる高速サーキットのシルバーストンではさらにメルセデスが大きな力を示すことが予想されている。
レッドブル首脳陣も2020年型マシンであるRB16は空力に問題を抱えていることを認めている。だが、その一方でホンダエンジンがパワー不足であることも事実だとしている。
こうした状況を受け、ホンダF1担当マネジングディレクターの山本雅史は次のように語った。
「レッドブル・ホンダとして、現時点でメルセデスに挑戦できるような状況とはなっていないことに関してレッドブルとホンダがお互いに感触をシェアする必要があります」
「そのために、我々はシルバーストンの前にリーダーたちとの会合を持つことにしました」
「それは緊急会議というようなものではありません。これまでの3レースの間に我々はすでに何度か話し合いをしてきています。しかし、今後はもっときちんと話し合うことになります」
「私としてはRB16やホンダのパワーユニットの進化、そして今後どのように戦い続けることができるかということを話し合いたいと思っています」
山本によれば、その会議には誰もがよく知っているホンダとレッドブルの首脳たちに加え、話し合いの内容に応じてそれ以外にもさまざまな人たちが参加することになるという。
「例えば」と山本は続けた。
「技術的な会議であればエイドリアン・ニューウェイ(レッドブル/チーフテクニカルオフィサー)は間違いなく参加するでしょうし、(ピエール)ヴァッシュ(レッドブル/テクニカルディレクター)も参加することになるでしょう」
「会議はミルトンキーンズにあるレッドブルのファクトリーで7月29日(水)もしくは30日(木)あたりに行うことになります」