ルイス・ハミルトン(メルセデス)は、今週末にモンツァ・サーキットで開催されるF1イタリアGP(8日決勝)は先週末に行われたベルギーGPよりもさらに厳しいレースになるだろうと考えている。
■スパでのフェラーリは予想以上に速かった
通算6回目のF1ドライバーズタイトル獲得に向けて現在ランキングトップに位置しているハミルトンは、先週末にスパ・フランコルシャン・サーキットで開催されたベルギーGPでは自分が予想していた以上にフェラーリが速かったと『Sky Italia(スカイ・イタリア)』に次のように語った。
「夏休み明けのスパとモンツァが僕たちにとっては厳しいレースになるだろうということは分かっていた」
「ベルギーでのフェラーリは僕が予想していた以上に速かったけれど、レースの勝敗が決したのは最後の最後だった」
「モンツァは、僕たちにとってはさらに困難なものになるだろうね」
■今の自分は過去最高
だが、現時点でランキング2番手のバルテリ・ボッタスにすでに65ポイントもの差をつけているハミルトンは、今季ここまでの自分のパフォーマンスには満足しているようだ。
「正直に言って、今の自分はこれまででベストだと思うよ」
そう語った34歳のハミルトンは次のように付け加えた。
「2、3のレースではうまくやれなかったかもしれないけれど、これほど安定していたことはこれまでにはなかったよ。クルマはもっと改善できるけれど、チームもよくやっているよ」
■ポイント差のことなど考えない
F1関係者の中には、すでにライバルたちに大きなポイント差をつけているハミルトンは、今季の残り8レースは無理をしないで安全策をとればそれで十分だと考えている者もいる。
しかし、ハミルトンは次のように続けた。
「ライバルたちのことは分からないけれど、僕は自分のポイントを計算するようなことは絶対しないよ。僕はどのレースでも常に可能な限り上位でフィニッシュしようと取り組んでいるんだ」
「現時点では、(タイトル確定は)まだかなり先の話だよ。やるべきことはまだたくさん残されているし、これからシーズンでも最も厳しい部分が始まり、身体的にも厳しくなるところだからね」
「まだレースもたくさん残っているから、リスクは消耗してしまうことさ」
■できる限り長くレースをしたい
ハミルトンはさらに、シャルル・ルクレール(フェラーリ)やマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が新たなライバルとして台頭してきていることについて質問されると次のように続けた。
「僕がF1に来て以来、常に強いライバルたちがいた。何年かは違う者たちだったし、異なる性格を持った新たなライバルも登場してきた」
「だけど、誰もが強いし、勝利することを目指している。年を経るごとに集中力を維持するのは難しくなるものだけど、たとえチャンピオンに慣れるだけのドライバーがたくさんいたとしても、僕は可能な限り長くレースをしていくつもりだよ。
そう語ったハミルトンだが、現在のメルセデスとの契約は2020年までとなっている。
「次の契約を結ぶまで、まだあと1年半もある。でも変な感じだよ。ちょっと前に前回の契約にサインしたような気がするからね」
微笑みを浮かべながらそう語ったハミルトンは次のように付け加えた。
「だけど、今後数か月をかけて、さまざまな選択肢を検討していくよ」