レーシングポイントのチーム代表を務めるオットマー・サフナウアーが、カナダ出身のランス・ストロールは実際のところは非常に速いドライバーなのだと語った。
昨年までウィリアムズに所属していた20歳のストロールだが、大富豪である父親の財力によってF1シートを得ることができた「ペイドライバー」に過ぎないと言われることも多い。
昨年、父親のローレンス・ストロールがフォース・インディアを買収して新チームオーナーとなったことから、今季は息子のランスもレーシングポイントに移籍。経験豊かなセルジオ・ペレスのチームメートとして2019年シーズンを戦っている。
しかし、ここまでに行われた4戦では、ストロールはまだペレスを予選で上回ることはできていない。決勝でも開幕戦こそペレスの前でフィニッシュしたものの、その後の3レースはいずれもペレスが上位でゴールしている。
実際のところ、ここまでにペレスが13ポイントを稼いでドライバーズランキング6番手につけているのに対し、ストロールはわずか4ポイントの14番手と、両者の差は大きく開いている。
しかし、レーシングポイント誕生とともに新チームの代表兼CEOに就任したサフナウアーは次のように語った。
「レースでのスピードに関しては、彼らはどちらも非常に接近しているよ」
「問題は予選だけなんだ。そして、それも彼がチームに慣れ親しみ、経験を積めば改善されるよ」
「チェコ(ペレスの愛称)は我々とずっと一緒にやってきている。そして彼はランスより10歳も年長だ。だが、私はランスもすぐに同じレベルに到達するだろうと思っている」
そう語ったサフナウアーは次のように付け加えた。
「彼は賢明だよ。そして、彼はとんでもなく速いんだ」