セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)も、最大のライバルであるメルセデスが現在苦しんでいると考えているようだ。
現在、シーズン開幕前最後のF1プレシーズンテストが行われているが、ここまでのところを見た限りでは、実際にそれぞれのチームがどれほどの力を持っているのかを判断するのは難しい状況となっている。
しかし、テストでのショートランやロングランのペース、その際に使用していたタイヤなどのデータを分析すれば、フェラーリが現時点では最強の位置にあり、メルセデスの2019年型車は問題を抱えているようだと考えている者が多い。
27日(水)のテストでメカニカルトラブルによるクラッシュを演じたベッテルは、セッション後にバルセロナで次のように語った。
「タイムに関しては、あまり分析していないんだ」
「だけど、僕たちはいいはずだと思っているよ。レッドブルもすごく強くて一貫性がある。それにここまでのところ信頼性もあるね」
「ほかにもいくつか驚きがあるかもしれない。例えば、アルファロメオはすごく良さそうだ」
そう語ったベッテルだが、2014年以降F1タイトルを独占し続けてきているメルセデスについて尋ねられると次のように答えた。
「どうなっているのかを見極めるのはちょっとばかり難しいね。いい走りを見せるときもあれば、それほどでもないこともある」
だが、ベッテルは2回目のプレシーズンテストにメルセデスがかなり大きな変更を加えた空力パーツを持ち込んできたのを見たときには「少し驚いた」と認め、次のように付け加えている。
「だけど、誰にでも自分たちのやり方があるんだ。それに、いずれにしても本当にスタートするのはメルボルン(開幕戦オーストラリアGP/3月17日決勝)だからね」