ルノーF1プロジェクトを率いるシリル・アビテブール(マネジングディレクター)が、18日(月)からバルセロナで始まるF1公式プレシーズンテストまでには2019年型マシンを間に合わせるつもりだと語った。
ルノーは今週12日(火)に2019年型F1マシンを発表している。だが、実際にそこで用いられたのは2018年型マシンに手を加えて2019年スタイル風に見せた、いわばダミーマシンだった。
F1関係者の間ではルノーの新車製造が遅れており、18日(月)からバルセロナで幕を開ける今季最初のF1公式テストに間に合わないのではないかとの声もささやかれるようになっている。
しかし、ルノーの首脳陣は今のところ強気のコメントを発している。
■2019年マシンは未完成
アビテブールは、新車発表を行った12日に、2019年型マシンは「V6エンジンの導入以来、我々は最大の進歩を遂げた」と語り、特別アドバイザーを務める元F1ドライバーのアラン・プロストも「今や我々もビッグチームだ」と付け加えた。
だが、2019年型マシンの製造状況について質問されたアビテブールは次のように説明している。
「我々の新車はまだ組み立てられてはいない。だが、バルセロナテストまでには間に合わせるよ」
「我々だけが唯一こういう状況にあるチームだとは考えていないよ」
■目標は打倒レッドブル・ホンダ?
一方、プロストは、ルノーの今季の目標はメルセデス、フェラーリ、レッドブルのいわゆる3強チームとの差をさらに縮めることだと次のように語っている。
「我々はトップ3チームとのギャップを小さくできると思っている。それがどれほどかは分からないがね」
「すべてが非常に有望なんだ。メルセデスやフェラーリを倒すに十分だとは思っていないが、レッドブルとホンダに関してはどうなるか分からないよ」
■チーム規模は現状維持
アビテブールはルノーF1チームの規模はトップ3チームに比べると「数百人」少ないと認めている。だが、ルノーのチーム再建プロセスは基本的に終わっており、当面はその体制で臨むことになるとアビテブールは語り、次のように付け加えた。
「2021年以降に向けた予算制限について話し合っているところだ。だからこれ以上(チーム規模を)拡大するつもりはないよ」