Honda F1テクニカルディレクターの田辺豊治が、エルマノス・ロドリゲス・サーキットで行われる2018年F1第19戦メキシコGP(現地時間28日決勝)に向けて次のようにコメントした。
■田辺豊治(Honda F1テクニカルディレクター)
「最終的に2ポイント獲得を獲得できたアメリカGPを終え、チームはそこから直接メキシコシティに入りました。今回レースが開催されるエルマノス・ロドリゲス・サーキットは、標高2,200m超の環境により空気が薄くなるため、PU(パワーユニット)、シャシーともにエンジニアにとっては特殊な対応が必要なサーキットです」
「PUとしては空気密度が低いために、ターボの仕事量が増えることにより負担がかかります。そのためICE(内燃機関)やMGU-H(熱エネルギー回生システム)に対しても通常とは異なる設定が必要です。また冷却に関しても難しい環境になります。当然ベンチ上でこのような環境へのシミュレーションは行なっていますが、現地を実際に走った上での調整が重要になってきます」
「私個人としては1992年以来のメキシコでのレースになりますが、当時もファンが情熱的だったことをよく覚えています。今年もHonda De Mexicoから多くの同僚が応援に来てくれますので、彼らの声援に応える意味でもいいレースをしたいと思います」