元F1ドライバーたちが、今季のセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)はミスが多すぎると批判している。
先週末に行われたF1イタリアGPではフェラーリが最前列グリッドを独占したものの、最終的にはルイス・ハミルトン(メルセデス)が逆転優勝を飾り、ベッテルとのポイント差を30に拡大することに成功した。
フェラーリの地元イタリアでは、とりわけ1周目にハミルトンにオーバーテイクされそうになったベッテルが冷静さを欠いてハミルトンとの接触事故を起こしたことが致命的だったとの声が大きくなっている。
だが、ベッテルに対して疑問の目を向けているのはイタリアのメディアばかりではない。
1996年のF1チャンピオンであるデーモン・ヒルはドイツの『Speedweek(スピードウィーク)』に対し、ベッテルは「プレッシャーにさらされておかしくなってしまったのではないか」と語っている。
また、イタリア出身の元F1ドライバーであるヤルノ・トゥルーリも次のように語っている。
「レースをしていれば何度かミスも犯すものさ。だけど、ベッテルは最高のクルマを手にしながら、これまでに何度もミスを犯している」
「彼がホッケンハイム(ドイツGP)でミスをしたのは明らかだ。ミスは起こりえるものだけど、現時点でこういうことを続けるのはまずいよ。最速のクルマがあるのにね」
2016年のF1チャンピオンであり、現在はテレビのF1解説者を務めているニコ・ロズベルグも『RTL』に次のように語った。
「これほど多くのミスを犯しては、ルイス・ハミルトンを倒すことはできないよ」
「ルイスはモンツァでなぜ彼が最高レベルなのかを示してみせた。彼は劣るクルマで自分自身の力を証明してみせたんだ」
そのロズベルグのコメントを聞いた前F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、ドイツの『Bild(ビルト)』に次のように語っている。
「彼(ロズベルグ)は正しいかもしれないね。フェラーリの方がメルセデスよりも負けることに慣れているんだ」