カルロス・サインツが、2019年もこのままルノーにとどまる可能性を示唆した。
■来季はレッドブル移籍もうわさされるサインツ
本来レッドブルの契約下にあるサインツだが、昨年の第17戦アメリカGP以降レンタル移籍という形でルノーに所属している。
しかしサインツとルノーが交わしている現在の契約は2018年シーズンまでとなっており、仮にダニエル・リカルドがレッドブルから離脱することになれば、レッドブルは2019年にはサインツをレッドブルに昇格させるために呼び戻すことになると考えられている。
ルノーF1チームを率いるシリル・アビテブール(マネジングディレクター)もサインツには満足していると語りつつ、サインツが抜ける可能性も考慮に入れて今後ほかのドライバーもその後任候補として検討していくことになるとしている。
■ルノーに所属できるのは名誉なことだとサインツ
だが、2016年には2017年にルノーへ完全移籍することを望んで交渉を行っていたサインツは、このままルノーで続けたいという希望を持っているようだ。
母国スペインのマドリードで行われたスポンサーイベントに参加していたサインツはそこで次のように語った。
「ルノーは2、3年前から僕のことを信頼してくれていたし、僕がベストを尽くせることを望んでいる」
「F1チャンピオンチームでもあったルノーにいられるのは名誉であり特権だ。そして僕が長く続けたいひとつのステップでもあるんだ。すべてうまくいっているよ」
■ルノーも自分を頼りにしている
だが、そのサインツは現状ではチームメートであるニコ・ヒュルケンベルグとの戦いにかなり苦戦しているという状況がある。
「誰もが今年は僕にとって献身の年だと言うんだ。だけど僕はそんな風には考えていないよ」
そう語ったサインツは次のように付け加えている。
「僕にとってはF1での新たな1年だし、僕は全力を尽くしたいと思っている」
2019年シーズンにはルノーとの関係はどうなると思うかと尋ねられたサインツは、「両者とも今の状況に満足しているし、ルノーは今後も僕を頼りにしたいと思っているみたいだ」と答え、次のように付け加えた。
「だけど、今は2019年のことを話すべきときじゃないよ。まだたった4レースが終わったばかりだからね」