元F1ドライバーのジャン・アレジは、“グリッドガール”を廃止して新たに“グリッドキッズ”を登場させるというリバティ・メディアのやり方には賛成ではないようだ。
あと1か月半ほどで開幕となる2018年のF1シーズンだが、グリッドガール廃止以外にも昨年までとは変わる部分もある。一番目立つ違いと言えば、何と言っても今年からF1カーに装着が義務付けられるコックピット保護装置「ヘイロー」だろう。
■ヘイローはいいがグリッドガール廃止は・・・
そのヘイローや、廃止されたグリッドガールについてどう思うかとイタリアの『Motorbox(モーターボックス)』から質問されたアレジは次のように答えた。
「私はヘイローにはまったく賛成だと宣言できるよ。それによってクルマの外観に影響が出るのは残念だが、一番大切なことはドライバーの安全だからね」
「その一方で、私はグリッドガールの廃止や、新たなグリッドキッズのプロジェクトには賛成はできないな」
「グリッドガールを廃止することによって、これまで多くの女性が働くことができて順調に機能していたシステムが消されてしまったことになる」
「若手アスリートに焦点を当てることには賛成だよ。だが、こういうやり方には賛成できないね」
■息子には焦らずに目標に向かって欲しい
かつてフェラーリなどで活躍した53歳のアレジは、今年もフェラーリの若手育成アカデミーとの契約を更新し、GP3選手権で3年目のシーズンを迎えることになった18歳の息子ジュリアーノについても次のように語った。
「いい結果を期待しているよ。アカデミーでやれることは保証だよ。ジュリアーノは焦ることなく目標に向かっていくことができる」
そう語ったアレジだが、ジュリアーノがF1のことを考えるのはまだ早すぎると次のように付け加えている。
「ジュリアーノはGP3のことだけを考えるべきだ。もし彼がF1カーのシートに座りたいと言うのなら、うちにあるクルマに乗りこめばいい。そうしたら私は写真を撮ってやることにするよ」