今年はF1レースの開始時刻がこれまでとは変わるかもしれない。
フランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』によれば、昨年からF1の新オーナーとなったリバティ・メディアとF1のテレビ中継を担当する放送局との間で会議が行われ、そこで「レースの開始時刻の変更を含むいくつかのアイデアが検討された」という。
最近では、ヨーロッパにおいては現地時間の14時(日本時間21時)が決勝スタート時刻となっていた。だが、「より多くの視聴者にとって魅力的なものとするため」に、開始時刻を15時10分(日本時間22時10分)にするという案がリバティ・メディアから提案されたようだ。
さらに、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』によれば、F1レース開始時刻を遅らせるのはリバティ・メディアが本拠を構えるアメリカの視聴者がよりF1レースを見やすくするためだと報じ、決勝ばかりでなく予選セッションの開始時刻も同様にこれまでよりも遅い時間に設定されるだろうとしている。
「これは、いくつかの放送局から要望されているコマーシャルの目的に対応するためで、アメリカの大衆はスタート前にコマーシャル放送が行われることに慣れているためだ」と『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は付け加えている。
なお、これまでの報道によれば、ナイトレースとして開催されるシンガポールGP、バーレーンGP、アブダビGPなどに関しては予選・決勝の開始時刻はこれまでと同じになるだろうという。
しかし、今年10年ぶりに復活するフランスGPの決勝(6月10日)は、同時期にロシアで開催されるサッカー・ワールドカップの試合と重ならないよう、さらに1時間遅らせて午後4時10分からの開始とすることが検討されているという。