フェラーリのチーム代表を務めるマウリツィオ・アリバベーネが、今のメルセデスAMGとフェラーリに違いがあるとすれば、それは“勝つ習慣”を持っているかいないかだと語った。
2017年のF1シーズン前半はフェラーリのセバスチャン・ベッテルがリードする展開となっていたが、シーズン中盤以降フェラーリにはドライバーのミスや信頼性問題が多発し、一気にタイトル争いから脱落してしまった。
■必要なのは勝利を習慣化すること
アリバベーネはドイツの『Speedweek(スピードウィーク)』に、フェラーリとメルセデスAMGの違いは、勝利に対する心理的な面かもしれないと次のように語った。
「メルセデスAMGにとって、一番となることは特別なことではなく、すでに習慣となっている。我々も今後そうなることを目指していかなくてはならない」
「我々も上向きな状態となってはいるが、まだタイトルを勝ちとるには不十分だというのが事実だ」
■常にトップの位置につかなくてはならない
そう語ったアリバベーネは、2017年にはメルセデスAMGの方が明らかに強かったのは確かだと認め、次のように続けた。
「4年連続でF1タイトルを獲得したチームに対して敬意を払わないわけにはいかないよ。私から見れば、彼らの力強さはその組織にあると思う」
「そして、多分勝ち癖がついていることが違いを生むのだろうね」
「ポールポジションを取るときもあるし、それは大きな成果だ」
「だが、予選だろうがレースだろうが前にいることが重要なんだ。そしてそれが我々の仕事においては当然の結果であるべきなんだ」
■今後さらに懸命な取り組みが必要
そう語ったアリバベーネは、2018年以降に自分たちがやるべきことは分かっていると次のように続けた。
「今シーズンは水が入ったコップのようなものだったと思う。シーズン中盤まではコップには半分水が入っていた。だが、その後我々は頭痛薬を飲むために残りの水を使い切ってしまい、そのままシーズンを終えてしまったんだ」
「我々もよく頑張ったし、決してあきらめなかった。それは私から見れば前向きなことだ。だが、いろんなことが我々にとって有利には働かなかった。メルセデスAMGが勝利するにふさわしかったんだ」
60歳のアリバベーネは最後に次のように付け加えている。
「我々はもっと懸命に取り組まなくてはならない。今後何をすることが必要なのかということは分かっているよ」