マクラーレンでは、仮にフェルナンド・アロンソが今季限りでチームを離脱するようなことになった場合、「プランB」としてカルロス・サインツ(トロロッソ)獲得を視野に入れているかもしれない。
そう推測しているのは、アロンソやサインツを輩出したスペインのスポーツ専門紙『Diario Sport(ディアリオ・スポルト)』だ。
「ルノーエンジンを搭載するトロロッソのパフォーマンスがそれほど高くないにもかかわらず、サインツはここ数年のシーズンで最も成長を遂げたドライバーのひとりにあげることができる」
そう書いた『Diario Sport(ディアリオ・スポルト)』は、次のように付け加えている。
「レッドブルも彼が4年もトロロッソにとどまってはいられないことも分かっている」
■ジュニアチームにくぎづけ状態のサインツ
レッドブルとの契約下にあるサインツは2015年にジュニアチームのトロロッソからF1デビューを飾り、今年で3年目のシーズンを迎えている。
サインツも本来はトップチームのレッドブルへの昇格を期待していたが、同じ年にF1にデビューしたマックス・フェルスタッペンに先を越されてしまった。そしてレッドブルは来季もそのフェルスタッペンとダニエル・リカルドのコンビで行くことが確定していると言われており、サインツはこのままだとトロロッソで4年目のシーズンを迎えることになる。
レッドブル昇格の可能性が小さくなってしまったサインツは、昨年はルノーあるいはフェラーリへの移籍もうわさされていた。だが、レッドブルが契約解除を認めず、22歳のサインツはトロロッソ残留を余儀なくされていた。
■レッドブルもサインツを自由にするはず
『Diario Sport(ディアリオ・スポルト)』は、アロンソの友人でもあるサインツが、アロンソの後任としてマクラーレンに移籍する可能性もあるとし、次のように付け加えている。
「ヘルムート・マルコ(レッドブル/ドライバー育成責任者)とクリスチャン・ホーナー(レッドブル/チーム代表)はすでに、もしリカルドとフェルスタッペンがレッドブルにとどまるようであれば、サインツがもっといい選択肢を検討することを認めることにしようと決めている」