27日(月)、2017年F1プレシーズンテスト(バルセロナ・サーキット)の初日をルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)がトップタイムで終えたが、データを分析していくと、今シーズンのF1カーが“野獣”と言われる理由が見えてきた。
●【タイム比較】F1テスト初日で昨年のタイムを上回り、レコードに迫る
各チーム、今シーズンから新パワーユニットを搭載し、リアウィングも低くなっており、斬新な空力パーツもお目見えしている。
テストでのスピードトラップは参考にしかならないが、全体のタイムを考慮し、ストレートでどれほどスピードが出ていたのかわかれば、ダウンフォースが上がったというコーナーリングスピードも見えてくる。
参考までに、2016年のF1スペインGP予選のスピードトラップの最速は、341.5km/hを記録したパスカル・ウェーレイン(当時マノー)で、昨日のトップスピードを出したダニエル・リカルド(レッドブル)の330.2km/hというのは、昨年の予選であれば17番目のスピードだ。この比較からも、スピードはまだ10km/h以上も速くなる可能性がある。
昨年より10km/hも遅いのにも関わらず、ラップタイムはすでに昨年の予選ポールポジションタイムを上回っていることから、やはり各ドライバーが言うように今年のクルマは“野獣のように速い”ことがわかる。
■F1プレシーズンテスト初日のスピードトラップ
P | ドライバー | チーム | スピード |
---|---|---|---|
1 | リカルド | レッドブル | 330.2 |
2 | ベッテル | フェラーリ | 328.2 |
3 | ハミルトン | メルセデス | 327.2 |
4 | ボッタス | メルセデス | 326.2 |
5 | マッサ | ウィリアムズ | 324.3 |
6 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 320.4 |
7 | マグヌッセン | ハース | 319.5 |
8 | サインツ | トロロッソ | 313.0 |
9 | ペレス | Fインディア | 311.2 |
10 | アロンソ | マクラーレン | 305.0 |
11 | エリクソン | ザウバー | 242.6 |