フェラーリの前会長であるルカ・ディ・モンテゼモーロが、新F1オーナーのリバティ・メディアによってバーニー・エクレストンがF1最高責任者のポジションから降ろされてしまったことについて口を開いた。
■エクレストンに変化を求めるのは無理だった
自らも2014年にフェラーリ会長の座を追われた経験を持つモンテゼモーロは、母国イタリアの『La Repubblica(レプブリカ)』に対し、エクレストンが失職するであろうことは分かっていたと次のように語った。
「最近、我々は長話をする機会があったんだ。そしてバーニーは冗談めかしながら、私に何か仕事を見つけてくれないかと言っていたよ」
「まじめな話、今回のことは避けられなかったんだ。86歳の男に変化を求めるのは無理だ。同様に、85億ドル(約9,600億円)を払ってF1を買収しようという人たちに、重大な変化が求められるビジネスを近代化しようという計画をあきらめろと言うわけにもいかないからね」
■かつて自分にもF1運営の話があった
そう語ったモンテゼモーロは、F1にとってマイナスの転機となったのは10年ほど前にCVC(前オーナー)がF1を買収したことだったと語り、次のように続けた。
「彼らはこのスポーツを単に金をもうけるためのチャンスとしてしか見ていなかったんだ。恐らく、バーニーはすべてを1人でやり続けることができるだろうと考えていたんだろうね」
モンテゼモーロはさらに、かつてF1運営に携わらないかと持ちかけられていたことを明かし、次のように語った。
「ところで、私は2014年にフェラーリを離脱したばかりのこと、エクレストンとともにF1を運営しないかと頼まれたんだ。そのとき、私の頭には三頭政治という考えが浮かんだよ」