今シーズン末でF1から引退するフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)が、かつてのチームメートについて語った。
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■1年目は文句ばかり言われた
マッサは、1997年のチャンピオン、ジャック・ビルヌーブと2005年にザウバーでチームメートだった。その関係が大きく変わったことを『Autosprint(オートスプリント)』に明かしている。
「ビルヌーブは、人間としてもドライバーとしても、人と大きく違うんだよ」
「最初、僕たちの関係は複雑なものだった。僕の側には敵意があったと認めざるを得ない」
「というのも、F1での1年目に、彼はミーティングでいつも僕について文句を言ったんだ。コース上での行動や、若いドライバー全般に関してね」
■敵から友人へ
「ところがある日、彼は丁寧でフレンドリーな調子で僕のところに話にきた」
「僕は“どうして今になって丁寧に接するんだ、いつも批判していたのに”って聞いたよ」
「彼は、それは過去のことだし、自分はたくさんの間違いを犯した、僕に対して悪い感情はない、僕のことはいいドライバーだと思っていると答えた。それ以来、僕たちはすごくいい友人になった」
「彼はパドックの中でも僕が特に親しくしている友人の1人だよ」
■シューマッハは「僕の師」
マッサは、フェラーリで2006年に一緒だった7度のF1王者ミハエル・シューマッハについて、こう語った。
「ミハエルは僕の師だった」
「もちろん、彼はすごく利己的だった。でも、僕がツイていたのは、彼が僕のことを子どもと見ていたことだ」
「そのせいで、彼は僕に対して利己的になったりきつく当たったりできなかったのかもしれないね。ほかのドライバーに対してはそうだったのかもしれないけれど」