ジェンソン・バトン(マクラーレン)は、予選方式でグリッドを混乱させようという考えに反対している。
今年導入された新しい予選方式はわずか2戦で廃止になったが、2017年に向けて別の方式が検討されている。
F1最高責任者バーニー・エクレストンが推しているのは、土曜日に短いレースを行って日曜日の決勝グリッドを決定する案だ。
しかし、速いマシンを人為的に後方からスタートさせることは根本的に間違っているとバトンは批判する。F1中国GP(17日決勝)で次のように語った。
「F1はずっとそういうものじゃなかったし、決してそういうものになるべきじゃない」
「このスポーツを良くするために僕たちにできることは、もっとほかにある」
「それじゃあ、ウィンブルドンで1回戦敗退の選手が準決勝に登場するようなものだ」
ベッテルも同じ考えだ。F1は「シンプルで、生々しく、ワイルド」であるべきだとベッテルが語ったことを『Salzburger Nachrichten(ザルツブルガー・ナッハリヒテン)』紙が伝えている。
■必要なのはチームの力を接近させること
バトンは、F1が抱える問題は予選ではないと話す。
「問題は、メルセデスAMGとフェラーリがほかのチームよりあまりにも前にいることだ」
「僕は最近、2003年の予選を見たんだ。15番手までが1秒以内だった。ファンにとっては、クルマの見た目がよく似ているから理解するのが難しいだろうけど、今はラップタイムに大きな開きがあるんだ」
「だから、全体をもっと近づけるために、ルール変更を検討しなきゃいけないのかもしれない。たとえメルセデスAMGとフェラーリが気に入らないとしてもね」