ミハエル・シューマッハのマネジャーを務めるザビーネ・ケームが、かつて7度F1チャンピオンに輝いたシューマッハへの支援と忍耐がこれからも継続することになると語った。
ドイツのマールブルクにおいて、長年シューマッハのスポンサーを務めているドイツのDVAG社(Deutsche Vermogensberatung AG)が、その協力関係が20年目を迎えたことを記念し、シューマッハのレーサーとしてのキャリアをたたえるための展示会を開催している。
15日(月)に行われたそのオープニングイベントには、ケームはもちろん、シューマッハの妻コリーナ、娘のジーナマリア、息子のミックらも顔を見せていた。さらに友人のノルベルト・ハウグ(元メルセデスモータースポーツ責任者)、ステファノ・ドメニカリ(元フェラーリチーム代表)らを含むおよそ200名が参加していたという。
ただ、当然ながら、本来であれば主役としてこの場に居合わせるべきシューマッハの姿はなかった。47歳となったシューマッハは、現在もスイスの自宅において2013年末に起きたスキー事故で受けたけがからの回復に向けたリハビリテーションが続けられている。
「彼は歴史上最も成功したドライバーです。時折、こういう機会を得て、そのことを思い出すのもいいことです」
そう語ったケームは、次のように続けた。
「もちろん、ミハエルはここにいませんし、私たちもさびしく思っています。起きてしまったことを変えられないことは分かっています。私たちはそれを受け入れるしかありませんし、いつか彼が私たちのところへ戻ってくることを期待して、精一杯の支援と忍耐を継続していくしかないのです」
「レースは彼の人生でした。そして、彼自身が一番この場にいたかったと思います」とケームは付け加えた。