フランスのマルセイユ近郊に位置するポール・リカール・サーキットが、再びF1フランスGPを開催したいと考えていることを明らかにした。
25日(月)と26日(火)の2日間にわたって、ポール・リカールでF1公式タイヤサプライヤーであるピレリの新ウエットタイヤテストが行われた。このテストに参加したのは、フェラーリ、レッドブル、そしてマクラーレンだ。
だが、ポール・リカールの責任者ステファン・クレアは、単にテストだけでなく、将来はF1レース開催も視野に入れていると『AFP通信』に「不可能なことなど何もない」と語った。
ポール・リカールは、現在、F1最高責任者であるバーニー・エクレストンの家族信託会社が所有している。このサーキットでは2008年にF1テストが行われていた。
そして、その2008年をもってマニ・クールで開催されていたフランスGPがF1カレンダーから名前を消している。
クレアは、ポール・リカールでフランスGPを復活させることは可能だと次のように続けた。
「我々には現実的に1日あたり5万人までの観客を収容できる能力があるのは分かっている」
伝えられるところによれば、クレアはすでにF1誘致の可能性に関してフランスの経済担当大臣であるエマニュエル・マクロンと交渉を行っているという。
クレアはひとつの可能性として、1991年から2008年までF1を開催していたマニ・クールと、それ以前にF1開催を行っていたポール・リカールが隔年でフランスGPを交互開催することで、そのコストを負担し合うという戦略もあるだろうとし、次のように付け加えた。
「交互開催もありえるだろうね。ドアは閉ざされたりはしていない。あとは収支バランスを満たす必要がある」
ポール・リカールは、1970年代と80年代にもクレルモン・フェランやディジョン・プレノワとF1を交互開催していた経緯がある。