来季のエンジン供給先を探しているレッドブルについて、元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーが語った。
■鈴鹿でもフェラーリと交渉
レッドブルは来季もルノーから供給を受ける契約だったが、これを打ち切ると見られている。メルセデスはレッドブルへエンジン供給をしないとメルセデスのモータースポーツ責任者であるトト・ヴォルフが明言しており、現在レッドブルはフェラーリとの交渉を進めているようだ。
F1日本GP(27日決勝)が開催されている鈴鹿サーキットでは、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーとレッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコが、フェラーリとの話し合いに向かう姿が26日(土)に目撃されている。
■メルセデスとの交渉が再開する可能性も
だが、メルセデスとの交渉が再開する可能性もあるようだ。レッドブル総帥ディートリッヒ・マテシッツと親しく、かつてトロロッソのチーム代表も務めていたベルガーは、ドイツのテレビ局『Sky(スカイ)』に次のように話している。
「行きつ戻りつといった状況だ」
「話し合いが現在どういった段階にあるのかは話せない。ただ言えるのは、ヘルムート・マルコが今はトト・ヴォルフの親友になったということだけだ」こう言ってベルガーは笑っている。
■F1のためにレッドブルを救済すべきとベルガー
競争力のあるエンジンが手に入らなければ、姉妹チームのトロロッソともどもF1から撤退するとレッドブルは主張している。従って、F1最高責任者のバーニー・エクレストンが交渉に関与すべきだとベルガーは訴える。
「私にはよく分かっている。F1の責任者がこう言うべきなんだ。“F1で最高のチーム、4回チャンピオンになったチームが、エンジンのせいで3年もほかのチームに後れを取っていると思われるようなことがあってはならない”とね」
レッドブルが苦境に立っているのは、ルノーをこき下ろしてきたツケが回ってきただけだという意見もあるが、ベルガーは次のように話している。
「レッドブルは4度のチャンピオンだ。今でも最高のチームだと私は思う」
「その彼らが、競争力のあるエンジンを必死に探さざるを得ない境遇にあるなど、容認しがたいことだ」
「レッドブルが“Bスペックのエンジンは受け入れない”と言っているのも、至極当然のことだと思うね」