20日(土)のF1第8戦オーストリアGPで予選3番手につけたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)。しかし彼は、レース開幕の前からあきらめムードだ。
メルセデスAMGのトト・ヴォルフはオーストリアGP入りの前、カナダGPのフェラーリについて、改良型エンジンを使いきれていなかったと評した。
「戦いはこれからだ」とヴォルフ。
レッドブルリンクでベッテルは、大きな目標である優勝について次のように語っている。
「戦うからには、常に優勝を目指す」
2015年のパッケージは「強力だ」と話すベッテル。ところが、どうも優勝できる気がしないのだ。
「現実的にならざるを得ないんだ」とベッテル。
「僕らに必要なのは完ぺきな週末、それにメルセデスAMGには失敗してもらわないと。普段なら、彼らを負かすのは非常に困難だ」
「その差はまだ、きわめて大きい」と語ったベッテル。その現実は、20日(土)の予選でまたも露わになった。予選3番手から優勝するには、完ぺきなレースをしてシルバーアローの失敗を誘うしかない。