バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)にとって、いいニュースと悪いニュースがある。いいニュースは、もはや腰は何の問題もなくなった。
「これからは腰のトラブルと無縁だ」とボッタスは9日(木)、上海で語った。
「新しいシートのおかげだよ。今は別の筋肉を使っているんだ。両足のポジションが変更になったのでね」
次に悪いニュースだ。2014年シーズン終盤のように、ウィリアムズは2台のメルセデスAMGに次ぐ「第二勢力」ではなくなってしまった。
今、その位置にはフェラーリがいる。ウィリアムズはやや離されて、第三の存在に後退した。
マレーシアでウィリアムズのFW37に襲ったトラブル、それはリアタイヤの過熱だ。
「後輪が予想より熱を帯びてね」とドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌に認めるボッタス。「トラクションに影響が出た」のだという。
チームメートのフェリペ・マッサも上海で報道陣に明かしたとおり、チームは今週末、新パーツを持ち込んだ。
「まずはタイヤが先決問題だ」と、チーフエンジニアのロブ・スメドレイ。「マシン改善に結びつきそうなことは全部やっている。空力バランス、セットアップ、ブレーキ温度、ドライバビリティ、すべてね」
ボッタスは続ける。「実はこのマシン、もっとリアタイヤを労ろうと考えて造られたものなんだ。だから余計にマレーシアのトラブルはびっくりした」
幸いにも今週末は、低温の中国GPだ。過熱の問題は表面化しないはずである。
「上海では、よりメルセデスAMGとフェラーリに近づけると思う」とボッタスはいう。