F1チームのマルシャにとって、2014年10月は恐怖の月となってしまった。
10月5日(日)に台風が接近する鈴鹿サーキットで行われたF1日本GP(第15戦)では、有望な若手ドライバーであるマルシャのジュール・ビアンキが作業中のクレーン車に激突するという大事故が発生。そして、それから3週間後にチームは破産手続きに追い込まれることになった。
ビアンキはそうしたチーム状況を知る由もなく、今も日本の病院で意識不明の状態が続いている。だが、そのビアンキについて非公式ながら、明るい話題も出てきている。
イタリアの『Omnicorse(オムニコルセ)』は、いまだにこん睡状態が続いているものの、ビアンキの容体は安定しており、もう少しすれば日本からヨーロッパの病院への移送も可能となるかもしれないと伝えている。そうすれば、事故後ずっと日本に滞在しているビアンキの両親の負担もかなり軽減されることになるはずだ。
だが、『Omnicorse(オムニコルセ)』は、ビアンキの転院先候補に上っているのは母国フランスの病院ではなく、9月初旬まで昨年末のスキー事故で重傷を負ったミハエル・シューマッハが入院していたスイスのローザンヌ大学病院だとしている。