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ハミルトンとロズベルグの間に和平協定なし

2014年10月02日(木)18:01 pm

メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフが、今季のF1チャンピオンの座を争うルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグの関係が、残り5レースとなった今、さらに強い緊張感を伴ってきていることを認めた。

前戦F1シンガポールGP(第14戦)で思わぬ電気系トラブルに見舞われ、一気にポイントランキング首位の座をチームメートに奪われてしまったロズベルグだが、最近のメルセデスAMGチーム内の雰囲気は「とてもいいよ」と語っていた。

一方、シンガポールでロズベルグを逆転し、現在は3ポイント差でポイント争いをリードすることになったハミルトンも、いろいろな騒動はあったものの、現在は「普段の状態に戻っている」と語っている。

だが、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは今週、「(メルセデスAMGの)この平穏は本物ではないよ」と『Bild(ビルト)』に語り、次のように続けていた。

「ハミルトンとロズベルグはまたホイール・トゥ・ホイールの戦いをやるだろうし、目の前にタイトルがあるとなれば、ルールも何もあったものじゃないからね」

これに対し、ヴォルフは、ロズベルグとハミルトンのタイトル争いが激しさを増している中で、緊張した状態が続くのは当たり前のことだと次のように語った。

「和平協定があるかのように示す必要などないよ」

「これまでドライバータイトルを勝ち取るために25年にわたって戦い続けてきた者に、突然、最大の敵を最高の相棒だと考えろといっても無理な話さ」

元F1ドライバーであり、現在はドイツのテレビ局でF1解説者を務めるマルク・スレールもそのヴォルフと同意見だ。

「もちろん、そこに平和などないよ」

『Speedweek(スピードウィーク)』にそう語ったスレールは、次のように付け加えた。

「どちらにもF1チャンピオンになれる可能性があるんだ。なぜ仲よくする必要があるんだい? 相手に勝たせるためにかい?」

今週末のF1日本GP(5日決勝)においても、2人の間に火花が飛び散ることは間違いなさそうだ。

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