昨年末のスキー事故により半年近くもこん睡状態に陥っていたミハエル・シューマッハだが、現在は意識も戻り、スイスのローザンヌにある病院でリハビリテーションが続けられている。
■【動画:速報】ミハエル・シューマッハの退院を世界中が喜ぶ(9/9)
シューマッハの家族の意向もあり、最近ではほとんどシューマッハに関するニュースも聞かれなくなっているが、今週になってシューマッハファンである少年が本を自作して贈ったことを受け、妻のコリーナがそれに対して個人的に返事をしたことが紹介されている。
コリーナは、その少年ファンに対し、次のように書き送ったとされている。
「あなたのお見舞いの言葉とすてきなプレゼントに感謝します。この困難な状況の中で前を向くための力添えになりました」
「私たちのミハエルはファイターですし、彼は決してあきらめません」
長期にわたったこん睡から覚めた後、いまだにスイスのリハビリ専門病院に入院中のシューマッハだが、7度F1チャンピオンに輝いた伝説的元F1ドライバーであるシューマッハについては多くの人たちが心にかけている。
今週、フェラーリの前チーム代表であるステファノ・ドメニカリは、自分にとって「最も親しかった」ドライバーはシューマッハだと語っている。
「彼は素晴らしい人物だったよ。彼の貢献はクルマに乗っているときに示した素晴らしい才能に限定されることはなかった」
「チーム内では、彼は非常に厳しい人物であり、冷酷でさえあったかもしれない。だが、外部に対しては、彼が率先してチームを守ろうとしていた」
そう語ったドメニカリは、シューマッハの家族がプライバシーを守りたいと望んでいることはよく理解できるとし、さらに次のように続けた。
「私たちは連絡を取り合っているが、少しずつだが、改善し続けていると聞いているよ。待ち続けるのはつらいものだし、誰もが最善の形でこの状態が終わることを望んでいるのは分かっている」
「だが残念ながら、我々には待つことしかできないんだ」
一方、ブラジルの『Globo(グローボ)』は、シューマッハの15歳になる息子のミックが、FIA(国際自動車連盟)公認のKFジュニア・カート選手権をランキング2位で終えたと伝えている。
ミックは、シューマッハの息子ということで騒がれることを避けるため、母親のコリーナの旧姓であるベッチという名前でエントリーしている。