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苦境脱出なるか、ザウバー

2014年08月08日(金)7:22 am

フェラーリからエンジン供給を受けるザウバーは、パワー競争で後手に回っている彼らとの「協調関係を維持」する方針だ。

財政的に厳しい立場にあり、今季まだノーポイントのザウバー。このままではF1コンストラクターズ世界選手権で多額の賞金がもらえる10位以内の順位確保は難しい。

チーム代表で共同オーナーのモニシャ・カルテンボーンは、V8自然吸気からV6ターボに変わって初年度の今季型フェラーリ・エンジンがザウバー低迷の「要因のひとつ」だと認める。

「ただ、何かを人のせいにするのは、まだ早すぎるとは思います」と、『Italiaracing(イタリアレーシング)』に語るカルテンボーン。

「いつの時も、まずは自分たちの行いを見つめ、率直に向き合うのです。自ら手がけたマシンが悪いのは間違いないのですから」

だが今やF1は「パワーユニット」の時代だ。エンジン周りのパッケージが非常に重要な要素である。来季F1に戻ってくるホンダにとって最初のカスタマーチームは、もしかしてザウバーとのうわさも立っている。

カルテンボーンは次のように話す。「ドライバビリティひとつをとっても、エンジンは大きなファクターのひとつです。だからといって、それを理由に戦いをあきらめるわけにはいきません」

「私たちは長年フェラーリと組んでいます。今までいい時も悪い時もありましたが、彼らと手を携え、苦境を乗り切るのです」

ただカルテンボーンは、レッドブルとルノーが経験しているスランプとの違いを強調。向こうはトラブルのせいで明らかに関係がぎくしゃくしているのだ。

「ルノーとレッドブルの事情は分かりません」と、カルテンボーン。「でも私たちとフェラーリはとても緊密だし、しごくオープンな関係です」

「私たちは決して失敗を誰かのせいにしません。物ごとが順調に行かないときは、それをはっきり口にして、こうした状況に立ち向かうべく全員がひとつになることだけを考えるのです」

「もし私が悲しみや不満を抱えていたら、おそらくフェラーリの仲間たちはきっとその2倍も悲しんだり悔しがったりしてくれるでしょう。重要なのは、彼ら正しい方向に進んでいることです。彼らはやるべきことはちゃんと分かっているし、潜在能力をどこまでも信じます」

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