ドイツの有名なサーキットであるニュルブルクリンクが、現在の隔年ではなく、来年以降は毎年F1ドイツGPを開催することになりそうだとドイツのメディアが報じている。
現在は、ホッケンハイムと1年ごとにF1ドイツGPを交互開催しているニュルブルクリンクだが、2012年に破産状態に陥っていた。その後、今年になってデュッセルドルフの自動車関連企業グループであるカプリコーンに売却されたことで、運営継続のめどが立っていた。
カプリコーンの代表であるロベルティーノ・ヴィルトは、そのときニュルブルクリンクは「基本的にはこれまで同様」に運営されるだろうと語っていた。
だが、このほど『Rhein Zeitung(ライン・ツァイトゥング)』が、ニュルブルクリンクはF1との間で、少なくとも2019年まで毎年F1レースを開催するという新たな契約に合意したと報じた。
F1最高責任者であるバーニー・エクレストンとの間で合意に至った新契約には、「今後の5年間以降についても長期にわたる戦略的パートナーシップ」に関することが含まれている、と『Rhein Zeitung(ライン・ツァイトゥング)』は付け加えている。
このニュースが事実であれば、ホッケンハイムでの今後のレース開催が危ぶまれることになりそうだ。F1がかつてのようにヨーロッパGPを復活させてドイツで年に2回F1グランプリを開催するという可能性はほとんどないと考えられるからだ。
『DPA通信』は、カプリコーンの代理人に対してこの件に関するコメントを求めたが、回答は得られなかったと伝えている。