小林可夢偉が所属するケータハムが存続の危機に直面しており、来週末のF1オーストリアGP(22日決勝)から参戦を取りやめるかもしれないといううわさが伝えられている。
今シーズンは全くレースに顔を見せることのないケータハムのチームオーナー、トニー・フェルナンデスだが、2週間ほど前、ケータハムF1チームが売却を考えているという報道を否定する声明を発表し、その中で次のように語っていた。
「だが、グループが大いなる計画を実現させるために、追加出資を積極的に求めていることは事実だ」
そして、ケータハムは10日(火)に新たな声明を発表し、ルノーとの合弁で進めていたアルピーヌブランドのスポーツカー製造会社の株式をすべてルノーに売却したことを明らかにしていた。
さらに、現在ツイッター上でケータハムに関する最新のうわさが拡散している。それは、ケータハムのF1プロジェクトは即時停止され、来週末のオーストリアGPにも姿を見せることはないだろうというものだ。
ドイツの『Speedweek(スピードウィーク)』もこのうわさを取り上げ、それは「予算の問題」が最も大きいものだと伝えるとともに、ケータハムやフェルナンデスはこの件についてまだコメントを行っていないと報じている。
『Speedweek(スピードウィーク)』によれば、今回のうわさでは、ケータハムはエアアジア・ケータハムという名称で参戦している2輪レースのモト2クラスのチームも撤退することになるだろうと言われているという。
ケータハムF1チームに関するうわさは、すでに先週末のカナダGPにおいてもささやかれていた。その内容は、かつてHRTやフォース・インディアでチーム代表を務めていたコリン・コレスが率いて2015年から新規F1参入をもくろんでいる「フォルツァ・ロッサ」との間で買収問題に関する話し合いが行われたというものだった。