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6か月目に入ったシューマッハのこん睡。関係者の沈黙が意味するものは?

2014年06月02日(月)16:30 pm

昨年末のスキー事故以来、7度のF1タイトルに輝く伝説的ドライバーであるミハエル・シューマッハがこん睡状態に陥ってからすでに150日以上が経過している。

だが、先週、スペインのメディアが、シューマッハが「身の回り」のことに対して「反応」することができる、とケームが語ったと報じた。しかし、シューマッハのマネジャーであるザビーネ・ケームはこれに関して、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように否定した。

「私はこの記事を書いた記者たちとはまったく話をしたことがありませんし、私たちはミハエルの健康状態に関する声明は発表していません」

一方で、シューマッハの容体についていろいろな憶測が飛び交うのは、その家族やマネジャーからの公式な情報開示が極めて少ないことがその要因となっていると考える者もいる。

F1関係の記者を長年務め、みんなの尊敬を集めるロジャー・ブノワ記者は、『Blick(ブリック)』紙に次のように書いている。

「徐々に、誰もが本当に心配になっている」

「グルノーブル(病院)も家族も、すでに何週間にもわたって沈黙を守っている。なぜなのだろう?」

また、シューマッハ関係者のメディア対応について批判的な姿勢を示しているもうひとりの人物が、前F1専属医であるゲイリー・ハートスタインだ。ハートスタインは、最悪の状態を恐れているとし、次のように語った。

「関係者が、シューマッハ本人や彼らのプライバシーを極度に守ろうとしていることは理解できないわけではない。だが、もし何か明らかによいことが起きたような場合に、彼(シューマッハ)のファンたちにそのことを伝えない理由があるとは思えないんだ」

ハートスタインはさらに、すでに6か月目に入ったというシューマッハのこん睡状況の深さを考えれば、シューマッハが今後意識を取り戻す可能性は「ほんのわずか」しかないだろうと、次のように付け加えた。

「非常に残念だが、私には、今後ミハエルについて、いい知らせを耳にすることはもうないだろうという確信めいたものがある。現時点では、ご家族が声明を出すことのほうが怖い気がするよ」

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