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優勝候補のメルセデスAMG、多額の資金投入を否定

2014年03月13日(木)11:39 am

いよいよ今週末に開幕する2014年のF1シーズンだが、下馬評ではメルセデスのワークスチームであるメルセデスAMGが序盤から圧倒的にリードしてゆくだろうと言われている。それは、メルセデスが新たなV6エンジンによる「パワーユニット」開発に他社よりも巨額の資金を投入したおかげだと指摘する声もある。だが、メルセデスAMGの会長を務めるニキ・ラウダがそうしたうわさをはねつけた。

今週、ルノーのエンジンを使用するロータスのチームオーナー、ジェラルド・ロペスは次のように語った。

「我々は、非常にじゅん沢な資金や人材を有するメルセデスというライバルに立ち向かうことになるが、彼らが2014年シーズン用のパワーユニットのために非常に大きな努力を払ってきたことは誰もが知っていることだ」

また、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーも、今週次のように述べた。

「彼ら(メルセデス)は、より多くの資金を、より早い段階から投入していた」

元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーも『APA通信』に対し、「彼ら(メルセデス)が一歩先行している。それは、より多くの資金を投入したからだ」とコメントした。

そして、フェラーリでさえ、F1が革命的とも言える技術的な変更を迎えるにあたり、それに向けたメルセデスの態勢は並外れたものだったと主張している。フェラーリのチーム代表であるステファノ・ドメニカリは、イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』に次のように語った。

「もし我々にもっと時間があったならば、多分シーズン開幕に向けてもっと準備を整えることができていただろう」

「このプロジェクトは非常に複雑なものだし、強いて言えば、我々の資金や要員は限られているからね」

一方でドメニカリは、メルセデスは「かなり明確」なエンジン関連による「戦闘性能」を有しており、そのことが、F1が迎える新たな時代の初期段階を「際立たせて」いるとし、さらに次のように続けた。

「彼らは、すでにすべての問題を解決してスタート地点につくことができる状態となっているのは明らかだ。一方で、我々はちょうど問題を発見したばかりのところだ」

だが、ラウダは、メルセデスAMGが大きく先行しているという指摘に対して反論を行っている。

ラウダは、ドイツのテレビ局『RTL』に対し、次のように述べた。

「最初の3レースが終わるまでは分からないよ。でも、フェラーリはほぼメルセデスAMGと同じレベルにあると考えている」

「唯一、現時点で本当に苦しんでいるのはルノーだ。彼らには、我々のような信頼性はない。これは単に我々がより良い仕事をしたということさ」

「だが、それは金とは何の関係もないことだ」とラウダは主張した。

メルセデスでは新たなV6エンジンの開発のためにライバルたちよりも明らかに多額の投資をしたと言われているが、と話を向けられたラウダはこれを否定し、次のように答えた。

「違う。我々のチームはこれまでと同じだ。3つのエンジンメーカーが行った投資は同じだよ」

「3社の基本的な構造は何も変わっていない」とラウダは付け加えた。

さらにラウダは、いかに現時点ではルノーが悲惨な状況に置かれているように見えているにせよ、ルノーもおそらくはそう遠くないうちに問題を解決するだろうと考えているようだ。

「F1では、素早い開発によって飛躍することも可能だということはみんなが知っていることだ」

「それに、もしルノーの問題がソフトウエアに関するものだけなら、(ルノーの復活は)かなり早いかもしれないよ」

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