F1の新オーナーは、試行錯誤を重ねた週末のレースフォーマットを「あまりにも実験しすぎている」。これは長年、ドイツの放送局で活躍してきたカイ・エベルの主張だ。
彼は『RTL』が有料チャンネルの『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』と契約を結び、いくつかのグランプリをドイツで無料放送をすることになったため、2024年にパドックに戻ってきた。
『web.de』の取材時、F1から離れている間に最もイライラさせられた変化は何かと尋ねられた彼はこう答えた。
「あまりにも実験が多いことだ。人為的な緊張感を作り出すために放送時間まで変えているなんて、やりすぎだと思う。リバティ・メディアは多くのことを成し遂げてきたけれど、どこかでF1のDNAの一部が失われつつある」
「ポップコーン映画のようになってきている」とエベルは付け加えた。
■ルールを変えすぎ
カイ・エベルは、ここ数年F1が行っているルールいじりの多さにも納得がいかないと認めた。
「ルールはすでに十分に複雑だ。視聴者はそれに気づかないことが多い。だから、少しずつ教えていかなければならない。でも、それは常に変更し続けなければうまくいかないんだ」。