F1のトップスター3人が、2024年の年間レースカレンダーが史上最高の24戦に膨れ上がり、長期化し続けることに苦言を呈した。
■アロンソ、F1引退も視野
すでに42歳のフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)には、2025年にメルセデスへ移籍するというセンセーショナルな噂もあるが、「参戦を続けるのか、どうか」を決めるまではチームとの話し合いすら検討しないという。
「気分は最高だけど、厳しいカレンダーだ」と『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』紙はコメントを引用している。
「2026年には、魅力的かどうかは別として、新たなレギュレーションも導入される。いくつかのレースを見て決めるよ」
■多すぎるレースはF1にとってマイナスだ
アロンソがデビューした2001年当時のレース数はわずか17レースだったが、彼は2017年からF1のオーナーとなったリバティ・メディアが、当時からこの数を「上限をはるかに超える」ものにしていたと指摘する。
「20~21レースが限界だと言われていたのを覚えている。今は24レースで、これは誰にとっても持続可能なものではない。マックス(フェルスタッペン)でさえ、シーズンは長いと思っていると思う。残りの僕たちのことを想像してみてほしい、今年の後半、僕たちは何のためにも戦うことはできない」
「もし誰かがこのことを理解しなければ、結局はスポーツにとってマイナスになる」
■フェルスタッペン「限界をはるかに超えている」
実際、フェルスタッペンもアロンソと同意見で、今年の24戦について、このスポーツは「限界をはるかに超えている」という。
「僕はまだ若いけど、あと10年も24レースをやるつもりはない」とフェルスタッペンは宣言した。
「僕たちは量ではなく質を考えなければならない。人生の質を評価しなければならない瞬間がある」
「僕の契約は2028年に切れるけど、その時僕は31歳だ。それ以降の予定はないよ」。
■サインツも多すぎるレース数を懸念
一方、フェラーリのカルロス・サインツは、モータースポーツの頂点は「独占的」であるべきだと考えているため、F1が毎週毎週レースで「リスクを冒している」ことを認めている。