カルロス・サインツとフレデリック・バスール代表は、フェラーリ離脱が迫っていることで、今年のフェラーリのチーム力が崩壊するとの主張を否定した。
■元F1王者はフェラーリの崩壊を予想
ルイス・ハミルトンのマラネロ移籍が報じられた時、1997年ワールドチャンピオンのジャック・ビルヌーブはフェラーリ陣営の苦境を『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に語っていた。
「サインツはフェラーリで働くことにまったく興味がないだろう。彼は彼ら(フェラーリ)が彼に何を求めているかなど知ったことではないさ。彼が今努力するのは、自分をアピールすることだけだ」
■現F1王者はメルセデスF1の困難を予想
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、シーズンが進むにつれて「特定のミーティング」からハミルトンを締め出さなければならなくなるメルセデスにとっても、同じように困難な時期が待ち受けていると予測している。
「(このニュースは)少し漏れていたようだし、発表せざるを得なかったんだろうね」
「あれほど大きなことをシーズン序盤に発表するのは、今年の残りは少し気まずいものになると思う」。
■フェラーリ代表「サインツと長い話し合いをした」
サインツはまだ2025年のシートを確保しておらず、歴史的にフェラーリはチームプレーを何よりも重視していることを考えると、少し状況が異なる。
しかし、チーム代表であるフレデリック・バスールは、フェラーリが29歳のスペイン人ドライバーをサポートし続けると語っている。
「この状況において、チームは彼を支持している」と彼はフランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』に語った。
「我々は長い話し合いを行ったが、想像できるように、私はカルロスを全面的にサポートするつもりだ」
「彼は全面的にコミットしているし、一緒に仕事をしなければならないことも分かっている。我々はプロフェッショナルだ」。
■サインツも否定「僕はチームプレーヤー」
サインツもまた、今年はもう赤いチームのプレーヤーではないだろうという指摘に憤慨した。
「僕は常にチームプレーヤーだった。F1の誰もがそれを知っていることだ」
「僕は常に模範的な振る舞いをしてきた。つまり、シャルル(ルクレール)を助けろと言われれば、もちろん助けるつもりだ。その一方で、もし僕がタイトルを争っていたら、彼が僕を助けてくれることも期待しているよ」。