鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)を運営するホンダモビリティランド株式会社は、『F1日本GP』の開催を2025年から2029年まで5年間の延長に合意したと発表した。
鈴鹿サーキットは、象徴的なS字カーブや130Rなどの有名なレイアウトと、熱烈なファンが創り出す雰囲気も含めてF1関係者の間でも人気が高いことで知られている。
■2024年から春開催へ
これまで秋開催だったF1日本GPは、2024年から初の春開催へと移動になり、今年は4月5日(金)~7日(日)に開催される。これはF1開催カレンダーを合理化し、関係者や貨物の移動効率を良くすることで、2030年までのネット・ゼロ・カーボンを目指しているF1の方針に沿ったものだ。
これまでは紅葉のシーズンだったが、これからは桜のシーズンになることで、世界中のファンが日本を訪れる新たな機会の一つになるかもしれない。
2023年のF1日本GPには、3日間で22万2,000人の熱狂的なファンが来場した。2022年は20万人だった。また、東京都心の新宿・歌舞伎町では、F1ファンフェスティバルが初めて開催され、平日にもかかわらず2万人以上が参加した。
■F1ドメニカリCEO「鈴鹿はF1の一部で特別なサーキット」
F1の社長兼CEOのステファノ・ドメニカリは次のように述べた。
「鈴鹿は、F1というスポーツの一部かつ特別なサーキットであり、今回、2029年までF1を開催し続けられることになったことを喜ばしく思います」
「2024年、例年よりも早く日本に戻る準備を進めるにあたり、F1がより持続可能なスポーツとなることを目指したスケジュールの合理化への取り組みに対し、ホンダモビリティランドの皆さんのサポートに心から感謝しています」
「日本のファンはF1に格別な情熱を注いでくれており、これからも長年にわたりその情熱にふさわしい体験をお届けするため、プロモーター(鈴鹿サーキット)とともに協力していくことを楽しみにしています」。
■鈴鹿サーキット「初の春開催となる2024年の準備に全力を尽くします」
ホンダモビリティランド株式会社の斎藤毅代表取締役社長は次のように述べた。
「2025年以降も継続して鈴鹿サーキットでF1日本グランプリを開催できることを、とても嬉しく思います。ステファノ・ドメニカリ氏をはじめとするF1メンバーに、心から感謝いたします」
「持続可能な未来づくりを目指すなかで、初の春開催となる2024年のF1日本グランプリを多くのファンの皆様にお楽しみいただくための準備に全力を尽くすとともに、今後も、世界中のファンに愛される鈴鹿であり続け、モータースポーツ文化の繁栄や産業振興に貢献できるよう、三重県、鈴鹿市をはじめとする地域の皆様、行政機関の皆様とも力を合わせて取り組んでまいります」。