レッドブルはペレスを更迭しないだろうと元F1ドライバー「好調フェルスタッペンにとって変化は悪化だ」アロンソやハミルトンでも止められない？
元F1ドライバーのフェリペ・マッサによると、レッドブルはセルジオ・ペレスの更迭を検討すべきではないという。
メキシコ人ドライバーのペレスは2024年の契約は締結しており、チームは苦境に立たされているメキシコ人ドライバーの解雇を繰り返し否定しているにもかかわらず、この冬に契約が変更される可能性があるという噂は絶えない。
■ホーナー「疑っているのはジャーナリストだ」
『Bloomberg（ブルームバーグ）』の取材に対し、ペレスの将来が不透明であることを明かしたチーム代表のクリスチャン・ホーナーは、「疑い続けているのはあなたたち（ジャーナリスト）だけだ。私はチェコが来年も我々のドライバーだと言い続けている」
「彼は厳しい6週間を過ごしたが、調子を取り戻しつつある。サンパウロでもオースティンでも力強い走りを見せ、2レースを残してルイス・ハミルトンに30ポイント以上の差をつけてランキング2位につけている」
■マッサ「好調フェルスタッペンにとって変化は悪化だ」
マックス・フェルスタッペンのチームメイト変更の噂が絶えないことについて尋ねられたブラジル人のマッサは、オランダの『Formule 1（フォーミュラ1）』誌に次のように語った。
「マックスが幸せで、チームがドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権の両方を獲得している限り、現状維持にしておくのが賢明だと思う」
「マックスは目に見えて調子がいいし、ほとんどすべてのレースで勝っている。彼にとっては、いかなる変化も悪化を意味するからね」とマッサは続けた。
そして42歳のマッサは、他のドライバーがペレスよりはるかに良い結果を残せるかどうか、いずれにせよ疑問視している。
「今季のマックスが見せていることは前例のないレベルだ。たとえルイス・ハミルトンやフェルナンド・アロンソを他のマシンに乗せたとしても、あまり変わらないだろう」
「少しは変わるかもしれないが、信じてほしい。彼らもマックスには勝てないだろう」。
■アロンソでもフェルスタッペンを止められるかわからない
元GP2チャンピオンで、現在はイタリアのテレビ局で働くダビデ・バルセッキは、アロンソでさえフェルスタッペンと並んでも苦戦を強いられるだろうという意見に同意し、『Autosprint（オートスプリント）』に次のように語った。
「レッドブルが彼（アロンソ）と契約すれば素晴らしいことだ。しかし、マックスのような26歳の若者をスピードの面で対応できると言える自信はないし、残念な結果になるのではないかと心配している」
■最終戦の最終ラップでチャンピオン決定を見たい
マッサは、ペレスの憶測がなぜこれほど長続きし、執拗に続くのか、少なくとも理解しているという。
「正直に言おう。我々は皆、2021年のアブダビGPのように、最終ラップでチャンピオンが決まるのを見たいものだ」
「もしそう考えるのであれば、当然、マックスの次にグリッド上で最高のドライバーがペレスのシートに座ってほしいと願うものだよ」。
