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【F1】ハースが出したF1アメリカGP再審請求の結果は?・・・スチュワードも“トラックリミット問題”への適切な対策が必要だと認める

2023年11月10日(金)17:44 pm

F1のスチュワード(レース競技委員)たちも、しばしば物議を醸し、“茶番”とさえ酷評されることがある「トラックリミット」問題に関して早急に適切な対策を講じる必要があると認めている。

■F1アメリカGPのトラックリミット再審請求を行ったハース

今年もいくつかのレースでトラックリミットの問題が話題に上ったが、第19戦アメリカGP後に現在唯一のアメリカンF1チームであるハースが、オースティンのCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)で行われたレースではスチュワードが多くのトラックリミット違反に気づかず、そうしたドライバーたちはペナルティーを受けることもなかった長大な書類をまとめて再審請求を行っていた。

ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは公聴会の前に、レースに出場した全マシンのオンボード映像に言及しながら、次のように主張していた。

「我々は明確な証拠を有している」

「私はトラックリミットに関するこのルールは好きではない。しかし、ルールがあるのなら、誰もがそれに従わなければならない」

アメリカGP決勝ではウィリアムズのアレクサンダー・アルボンが複数回のトラックリミット違反を犯したとしてレース後に5秒加算ペナルティーを受けたが、それ以外のドライバーにペナルティーが与えられることはなかった。

■FIAはハースの請求を却下

しかし、統括団体であるFIA(国際自動車連盟)はハースによるアメリカGPの結果修正要求を却下し、スチュワードは5ページに及ぶ所見で、アメリカGPの結果を再考することはないと説明している。

これについてドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は次のように報じている。

「基本的に、スチュワードはハースが提出した証拠は不十分で、そのほとんどは新しいものではないと判断した」

■FIAやスチュワードも対策が必要であることは認識

しかし、スチュワードもトラックリミットの監視はときとして困難であり、完全に公平に裁定を下すことができないことがあることを事実上認めており、現在F1に対し、2024年に向けて、このトラックリミットに関する論争を解決するために、すぐに実施可能なより良い解決策を検討するよう求めている。

FIA関係者は、それは「より良い技術的解決策、コースの修正・・・・・・あるいは異なるレギュレーションと施行基準」といったものになるだろうと示唆している。

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