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【F1】2025年まではフェルスタッペンとレッドブルの天下が続くだろうとフェリペ・マッサ

2023年08月15日(火)17:29 pm

ブラジル出身元F1ドライバーのフェリペ・マッサは、2025年シーズンまではマックス・フェルスタッペンとレッドブルの時代が続くはずだと考えている。

■2022年以降圧倒的な強さを誇るレッドブル

2022年シーズンに新たな技術レギュレーションが導入され、F1マシンはシャシー自体がダウンフォースを生み出すグラウンドエフェク効果を持つものに変わっている。そして、それ以来レッドブルが圧倒的な強さを見せている。

2022年にドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルの両方を獲得したレッドブルは、今年はさらに強さを増し、ここまでに行われた12レース全てで勝利を飾っている。

■フェルスタッペンだけが別次元の2023年シーズン

とりわけ、2021年と2022年のF1チャンピオンであるフェルスタッペンは12戦中10戦で勝利を飾る強さを見せ、現時点では第5戦マイアミGP以降8連勝を達成しており、仮にシーズン後半がスタートする来週末のF1オランダGP(27日決勝)でも勝利すれば、セバスチャン・ベッテルが持つ9戦連続勝利というF1記録に並ぶことになる。

フェルスタッペンはここまでに314ポイントを稼いでおり、ランキング2番手につけているチームメートのセルジオ・ペレスとの差を125ポイントに広げ、今後よほどのことがない限り、すでに2023年もドライバーズタイトルを獲得するのは間違いない状況となっている。

しかも、フェルスタッペンの獲得ポイントは、現在コンストラクターズランキング2番手につけているメルセデスの247ポイントをも上回っており、自分ひとりだけでコンストラクターズタイトルを獲得するに十分なパフォーマンスを示しているのだ。

■フェルスタッペンとレッドブルは2025年まで無敵

かつてザウバー、フェラーリ、ウィリアムズで活躍し、F1キャリア通算11勝の記録を持つマッサは、現在ホンダエンジンを搭載するレッドブルとフェルスタッペンのコンビネーションは2026年に予定されている次回のF1技術レギュレーション改正までは基本的にその強さを維持できるはずだと考えている。

「レギュレーションが変更される2026年が来るまでは、フェルスタッペンが全てを制すると思う」

スペインの『Marca(マルカ)』紙にそう語った42歳のマッサは、次のように続けた。

「レギュレーションは同じままだし、フェルスタッペンとレッドブルが上を行っている」

「だから2026年になるまでは、フェルスタッペンが全てのタイトルを獲得すると予想することができるよ」

F1においてひとつのチームが長期にわたって優位に立つのは珍しいことではない。

2010年から2013年にかけてはレッドブルとベッテルが4年連続でF1のダブルタイトルを獲得し、ハイブリッドエンジン時代を迎えた2014年からはメルセデスが7年連続でドライバーズタイトルを、そして8年連続でコンストラクターズタイトルを獲得している。

そして、現在のレッドブルの強さが少なくとも2025年まで続くことはほぼ間違いないだろう。

■2026年にはこうした状況が変わる可能性

だが、2026年には新たなエンジンレギュレーションが導入され、それに伴ってマシンのレギュレーションも変更されることになる。

さらに、レッドブルは2026年からフォードと手を組んで自社製造エンジンで戦うことになり、ホンダはアストンマーティンと新たなコラボレーションを開始することになっている。また、その年からザウバーを自らのワークスチームとして新たに参入することになっているドイツのアウディの存在も忘れてはならないだろう。

それゆえ、マッサも2026年以降もレッドブルが優位を保てるかどうかはわからないと考えている。

「論理的には、大きな変化が訪れ、全てが新しくなる。そうなれば、レッドブルが現在と同じような立場でいられるのかどうかを理解する必要が出てくるよ」

新たな技術レギュレーションが導入される2026年に言及しながらそう語ったマッサは、次のように付け加えた。

「でも、今のところフェルスタッペンと同じレベルのドライバーは見当たらないよ」

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