今年アルファタウリでフルタイムF1ドライバーとしてデビューしたニック・デ・フリースは、メディアの報道を無視するようにしているという。
■シート喪失が噂されるニック・デ・フリース
ここまでチームの期待に応えるだけの結果を出すことができていないデ・フリースに関しては、シートを喪失する可能性が高いという推測が繰り返し報道されてきている。
実際のところレッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)も、苦戦を強いられているデ・フリースの後任候補ドライバー名を具体的に語るなど、遅かれ早かれ28歳のオランダ出身ドライバーが追放される可能性があることをほのめかしている。
■報道に振り回されるわけにはいかない
だが、デ・フリースは先週末にレッドブルリンクで行われたF1オーストリアGP以後、気持ちの持ち方を変えるように努めているようだ。
「ゴルフをやると効果があるよ」
デ・フリースはそう語ると、次のように続けた。
「僕は気にしないよ。でも、そんなことはどうでもいいんだ」
「だけど、F1では風向きがすぐに変わるから、それを読むのはまったく意味がないことだよ」
「僕が考えているのは最高の自分を見せることだけだよ。そして、今シーズンはまだそれが十分にできていないんだ」
「でも、誰かが今日あるいは明日言ったことが、明後日には違っているかもしれない。僕はそれに振り回されるわけにはいかないよ。だって、それはずっとジェットコースターに乗っているようなものだからね」
「今年序盤の数レースを終えて、そんなものを読んでも僕には何の役にも立たないことに気づいたんだ」
■メディアが言うほど自分は遅くない
今季のF1第11戦イギリスGP(9日決勝)の舞台となるシルバーストン・サーキットでそう語ったデ・フリースは、メディアの見出しから想像されるほど自分が後れをとっていることはいないと次のように付け加えている。
「先週末のオーストリアでの最小限のギャップを見れば、それはF1ではめったに見られないことだと僕は思うよ」