レッドブルF1、初日首位のメルセデスよりフェラーリを警戒「我々より速いかもしれない」サインツは優勝争いに自信なし？
F1カナダGPで、レッドブルの2023年F1全戦全勝への最大の挑戦者は、メルセデスではなくフェラーリになるかもしれない。
●【2023F1第9戦カナダGP】フリー走行2回目のタイム差、周回数
■メルセデスF1の速さは気にせず
前戦スペインGPでダブル表彰台を獲得したメルセデスの2台は、カナダGPの金曜日フリー走行をワン・ツーで終えた。
しかし、レッドブルのヘルムート・マルコ博士は、あまり心配はしていないようだ。
「彼らは我々よりかなり遅い時間に走ったんだ」
「トラックは当時はるかに良くなっていた。我々がレースシミュレーションで忙しくしている間に、彼らはエンジンを最大まで回転させていたんだ」とマルコは『Servus TV』に語った。
同時に、フェルスタッペンとセルジオ・ペレスがバンプや縁石でクルマに「落ち着きがない」と不満を漏らしていたことも認めた。
■フェラーリはレッドブルF1より速いかも
一方、フェラーリはというと、バルセロナで大苦戦したカルロス・サインツとシャルル・ルクレールがジル・ビルヌーブ・サーキットでかなり満足していたようだ。
「ルクレールのロングランは特に良かった。彼らには気をつけなければならない」とマルコは警戒する。
「我々のクルマにはまだやるべきことがあるんだ。レースシミュレーションは少し良くなっているようだが、ルクレールはとても速かったし、もしかしたら我々よりも速いかもしれない」
■100勝目がプレッシャーに？
そうしてマルコは、2023年に前人未到の全戦全勝というレッドブルの夢の目標が今週末に終わりを告げるかもしれないと警告する。
「100勝目を目指しているので、余計にプレッシャーがかかるかもしれない」
「今のところ、ここではその100勝目は無理そうだが、まだプラクティスが1回残っているので、我々のクルマを改善できればと思う」
「しかし、我々のクルマのハンドリングが少し残念だったのは意外だったが、すでに達成したことを考えると、自分たちの期待に応えられなかった」とマルコは付け加えた。
■サインツは自信なし
しかし、フェラーリのサインツは、日曜日の優勝争いにはあまり自信がないようだ。
「ペースに関してはポジティブな感覚を持っているよ。だけど、ブレーキングに関しては感覚はあまり良くないんだ」
「僕らのクルマは速いように見えたけど、あちこちでバウンシングしていて、ソフトでのラップは簡単ではなかったんだ」。
