アルファタウリのチーム代表を務めるフランツ・トストが、自分がこのチームを率いるのは2025年シーズンが最後になるだろうと示唆した。
■チーム代表として18年目のシーズンを迎えたトスト
オーストリア出身のトストは、若い頃はレーシングドライバーとしてF3選手権などで戦った経験を持っている。その後はマネジメント分野に転身し、7度F1王座についたミハエル・シューマッハの弟であるラルフ・シューマッハのマネジャーを務めていたことでも知られている。
そして、世界的エナジー飲料メーカーである『レッドブル』がミナルディを買収し、トロロッソ(現アルファタウリ)として活動を開始した2006年にそのチームの代表として迎えられたトストは、その後17シーズンにわたってイタリアのファエンツァに本拠を置くチームを率いてきている。
しかし、『レッドブル』のセカンドチームで今年18年目のシーズンを迎えているトストは、近い将来F1活動から身を引くことを真剣に考えているようだ。
■70歳になったときはもうF1にはいない
「最終日を決めているわけではないんだ」
オランダの『Formule 1(フォーミュレ1)』誌にそう語った67歳のトストは、次のように続けた。
「だが、100パーセント確実なのは、70歳になったとき、私はもうピットウォールにはいないということだ。そのことはもう言えるよ」
「私は、70歳になる前にオーストリアに戻り、ついにまたスキーに行くつもりだよ。私はもう3年もスキーをしていないんだ。時間がないからね」
「スキーのベストシーズンは2月や3月だ。そして(その時期は)私も仕事で忙しいんだ」
トストが70回目の誕生日を迎えるのは2026年の1月20日だ。もし70歳になったときにはすでにF1の現場にいないというトストの言葉が本当であれば、遅くとも2025年がトストにとって最後のF1シーズンということになる。