今週末に予定されている2022年F1第2戦サウジアラビアGP(27日決勝)の舞台となるジェッダ市街地サーキットの上空に暗雲が立ち込めてきているようだ。
2022年F1開幕戦バーレーンGP決勝が開催された20日(日)、サウジアラビア政府は同国西部にある国営石油会社の施設などがイエメンの反政府勢力によるミサイルやドローンを使用した攻撃を受けたものの迎撃したと発表した。
伝えられるところによれば、アストンマーティンのタイトルスポンサーであるアラムコが所有する石油供給設備も攻撃対象となっていたという。
サウジアラビアは、内戦が続く隣国イエメンに軍事介入してからすでに7年となるが、これまでにもイエメンの反政府勢力によるミサイルやドローンを使った攻撃を何度も受けてきている。
サウジアラビア西部に位置するジェッダでは今週末に2回目となるF1のナイトレースが開催される予定となっているが、イギリスのタブロイド紙『Sun(サン)』によれば、F1もこうした「状況を監視」しているとしている。
一方、F1最高責任者のステファノ・ドメニカリは、ロシアのウクライナ侵攻問題によってキャンセルされたロシアGPの代替レースを開催することには「まったく問題ない」と語ったことも報じられている。それらの報道によれば、ドメニカリは今年は当初計画していた通り、史上最多となる全23レースを開催するつもりであることを認めたという。