2021年のF1チャンピオンに輝いたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、最終戦アブダビGPで自分の勝利のために強力なアシストをしてくれたチームメートのセルジオ・ペレスを賞賛するとともに、決してペレスはレッドブルの“ナンバー2ドライバー”ではないと主張した。
31歳のメキシコ人ドライバーであるペレスは、アブダビGP決勝で自分のレースを犠牲にしながらもトップを走行していたルイス・ハミルトン(メルセデス)を数周にわたって押さえ込んでいた。それにより、フェルスタッペンはハミルトンとのギャップを大きく縮めることができていた。
「彼がこれほどすごいとは思っていなかったよ」
これまでレッドブルでダニエル・リカルド(現マクラーレン)、ピエール・ガスリー(現アルファタウリ)、アレックス・アルボンとペアを組んできたフェルスタッペンは、今季のチームメートを務めたペレスについて母国オランダの『Ziggo Sport(ジッホ・スポルト)』にそう語ると、次のように付け加えた。
「以前は、ドライバーとしての彼を知っているだけだった。だけど、今では彼と過ごす時間も増え、彼が本当に最高の人物だということがわかったよ」
F1関係者の中にも、ついにフェルスタッペンにとって望みうる最高の“ナンバー2ドライバー”が誕生したと考えている者も多いようだ。
だが、24歳のフェルスタッペンは次のように続けた。
「僕はそういう言い方をするのは好きではないんだ」
「最終的には、僕たちは同じチャンスを手にしているんだ。もちろん、リスペクトされなくてはならない。だけど、ひいきされたいとは思わないよ」
「僕もそれは必要ないと思っているし、結局、ずっとそういう形でやればチームにとってもよくないよ」
そう主張したフェルスタッペンは次のように付け加えた。
「もちろん、今は僕がF1チャンピオンだ。だけど、来年になればまた一からやり直さなくてはならないんだ」