今シーズン限りで引退を発表しているキミ・ライコネン(アルファロメオ)の将来には、トップレベルのラリーへの復帰が待っているかもしれない。
元WRCドライバーで、今年からトヨタのワークスワールドラリーチームのチーム代表に就任したヤリ-マティ・ラトバラは、そう考えている。
ライコネンと同じフィンランド人であるラトバラは、『イルタ・サノマット』紙に「キミはまだラリーを走ることができると思う」と語った。
ライコネンは、2009年末に初めてF1を離れた際、ラリーの最高カテゴリーである世界選手権に挑戦した。
ラトバラは、F1を引退するライコネンをトヨタに誘うのではないかと質問されると「キミがラリーに戻ってきてくれたら最高だよ。世界選手権シリーズ全体に大きな付加価値をもたらすだろう」と答えた。
「その場合、キミが我々と一緒にいることが一番良いことだ。残念ながら、キミは少なくとも来シーズンはトヨタ車に乗ることができないけどね」
「今のところ、個々のイベントでも彼に与えられる車がないんだ」
2度の世界ラリーチャンピオンに輝いたマーカス・グロンホルムは、ワールドラリークロスの方がライコネンにとっては良い場所だと考えている。
「彼には、(ワールドラリークロスに参戦している)我々のチームの世界チャンピオンドライバーになってもらいたい」とライコネンにラブコールを送っている。