F1第14戦イタリアGP(モンツァ)を前に、ホンダF1の田辺豊治(ホンダF1テクニカルディレクター)が次のように語った。
■田辺豊治(ホンダF1テクニカルディレクター)
「先日のオランダGPでは大きなファンの声援の中、フェルスタッペン選手が母国GPで勝利を収め、Honda F1にとってもまた一つ忘れられないレースが増えました」
「今週はモンツァ・サーキットでイタリアGPが開催されます。モンツァには例年フェラーリの熱心なファンが詰めかけますので、先日のオレンジ一色のザントフォールト・サーキットから、今回は真っ赤に染まるファンに迎えられての戦いとなります」
「昨年のイタリアGPは、2018年のスクーデリア・トロロッソ時代から共に戦っているガスリー選手が、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのホームレースで自身F1初勝利を遂げた、我々にとって思い出に残っているレースです」
「F1屈指の高速サーキットとして名高いモンツァは、4本の長いストレートがあり、スロットルの全開率が高いため、PUにとって大きな負荷が掛かります。そのストレートを結ぶ3つの低速シケインがあることから、高速と低速のバランスが要求されるのがこのサーキットの特徴です」
「また、本イベントは今シーズンから導入され、英国GP以来2回目となるスプリント予選形式で行われます。初日の金曜日、1時間のFP1走行後に予選が行われ、それ以降はパルクフェルメとなるため車体、PUともにセッティング変更ができなくなります。したがって、車体、PUともに短い時間の中でいかにセッティングを最適化できるかが肝になってきます」
「シルバーストーンでの経験も踏まえ、様々なセットアップを事前に想定した上で、迅速に対応していけるよう、十分に準備を進めて臨みたいと思います」