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【レッドブル】フェアな戦いになれば次戦F1ハンガリーGPでも我々が勝てる

2021年07月21日(水)19:13 pm

レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが、2021年のタイトルを争っているメルセデスとの関係は今後「さらに緊迫したものになるだろう」と語った。

先週末にシルバーストン・サーキットで行われたF1第10戦イギリスGPではポイントリーダーのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がタイトル争いのライバルであるルイス・ハミルトン(メルセデス)とのクラッシュによりリタイア。ハミルトンは10秒ペナルティを受けたものの、レース終盤にシャルル・ルクレール(フェラーリ)を逆転して今季4勝目を達成。これでフェルスタッペンのリードは一気に8ポイントにまで減ってしまっている。

マルコは、イギリスGPのF1競技委員たちがハミルトンに科したペナルティが不当に軽すぎるものだったと異議申し立てを行うつもりだと示唆しており、現在弁護士とともにその可能性を検討しているところだという。

「彼(弁護士)は、既存の競技ルールの枠組みの中で、こうした状況において何が可能なのかを調査しなくてはならない」

母国オーストリアの『Kronen Zeitung(クローネン・ツァイトゥング)』にそう語った78歳のマルコは次のように続けた。

「このまま放っておくわけにはいかないよ。マックスに深刻な事態が起きなかったのは本当に幸運だったんだ。クルマは、そして恐らくはエンジンもスクラップだ。あってはならないことだよ」

「それは彼(ハミルトン)の無責任な行為によるものだった。ハミルトンはその結果がどうなるかを知る必要がある。1レースの出走禁止がふさわしいよ」

今季のF1タイトルを争うメルセデスとレッドブルの関係はすでにイギリスGPを迎える前からぎくしゃくしたものとなっていたが、今回の一件により、その緊迫感がさらに増すことになるのは間違いないだろう。

「今後、関係がさらに緊迫したものになることは間違いないよ」

ドイツのテレビ局『RTL』にそう語ったマルコは次のように続けている。

「言ってしまえば、これまでだって決してリラックスした関係ではなかった」

「だが、それは観客にとってはエキサイティングだろう。我々はフェアに、競技の秩序の範囲内で行動していくよ」

「我々に素晴らしいパッケージがあるのは分かっている。今回大きな後退を余儀なくされたことは疑う余地もない。そしてこれは非常に不当なことだと考えている。しかし、我々にはそれを受け止めるだけの強さがある」

「我々はシルバーストンでのスプリント(予選)では楽に勝てたし、本戦でも勝てるはずだった。それは非常にはっきりしていた。今年の我々にはあらゆるサーキットで競争力があることを証明してきたからね」

「まったく異なる特性を持つサーキットではあるものの、ブダペスト(次戦ハンガリーGP/8月1日決勝)も似たようなものになるだろう。これまではメルセデスが圧倒的に強かったが、我々には恐れる理由は何もないよ」

「再び、かなりの接戦になるだろうと予想している。しかし、フェアなレベルでの戦いとなることを期待しているよ。そうなれば、我々が再び勝利できるはずだと思っている」

そう語ったマルコだが、実際のところ、異議申し立てを行ったとしてもイギリスGPでのハミルトンに対するペナルティが見直される可能性はそれほど高くはないとも考えているようだ。

「レギュレーションに問題があるんじゃないかな。かなり制約があるからね」

マルコはそう語ると次のように付け加えた。

「競技委員制度を含め、規約を見直すべきだろう」

元F1ドライバーであり、現在は母国イギリスのテレビ局でF1解説者を務めているマーティン・ブランドルは、レッドブルが今回の件に関して何か「新たな証拠」を見つけ出すことができれば、異議申し立てを行うこともできるだろうと考えている。

「レッドブルから聞いたのだが、ルイスのコプス(クラッシュが起きたターン9)への進入速度がほかのどのタイミングよりも格段に速かったことを証明するデータがあるそうだ。つまり、彼はワイドに走らなければコーナーを通過できなかったはずで、それによりマックスとの衝突が避けられなかったということだ」

テレビ局『Sky(スカイ)』にそう語った62歳のブランドルは次のように付け加えた。

「その情報は公開されることになると思うが、もしレッドブルが新たな証拠を手に入れたと考えれば、ハミルトンに関する過失度合いや寛大さについてFIAに訴えることになるだろう」

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