アストンマーティンのチーム代表を務めるオットマー・サフナウアーが、セバスチャン・ベッテルには表彰台争いができ、チャンスさえあれば優勝すら狙えるF1マシンを提供することができるはずだとの自信を見せた。
2020年シーズン限りでフェラーリのシートを失ったベッテルだが、昨年はドライバーズランキングも13位と4度F1王者となったドライバーには相応しくない結果に終わってしまった。
だが、ベッテルは心機一転昨年までレーシングポイントと呼ばれていたチームへの移籍を決意。そのチームは2021年からアストンマーティンのワークスチームとして新たなF1挑戦を開始することになっている。
レーシングポイントは2020年シーズンをコンストラクターズランキング4位で終えたが、サフナウアーはそのことに言及しながらドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。
「昨年の続きから始めたいと思っている」
「我々にはロングランで3番目に速いクルマがあったが、マクラーレンに次ぐ4位で終えてしまった」
「我々には不運があったし、こうした問題を解決していくことが重要になるだろう」
「もっとコンスタントにポイントを獲得することができれば、我々が3位になれるはずだ。それを目標にしなくてはならないよ」
そう語ったサフナウアーだが、今年からチームに加わるベッテルに古いマシンでのテストチャンスを提供する計画はないと次のように語った。
「我々は大規模チームではないし、エンジンやトランスミッションはリースで使っている。だからそれらは自分たちのものではなく、シーズン後には返却しなくてはならないんだ」
「だから、実際に走らせることが可能なマシンを彼に提供することができないんだ」
しかし、サフナウアーは、そうした状況にはあるものの、2021年にベッテルが活躍できるチャンスは大いにあるはずだと次のように続けている。
「速くスターティングブロックを蹴って、表彰台を目指して戦えるはずだと考えている」
「もしも、(2020年の)バーレーンやトルコがそうだったように、我々に流れがくれば、我々がポールポジションを取ることも可能なはずだし、2、3勝するチャンスもあるはずだ」