2011年以来の復活となるF1第14戦トルコGP(イスタンブール・パーク)でフリー走行2回目が行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が2セッション連続トップタイムを記録した。
●【FP2結果】F1第14戦トルコGP フリー走行2回目のタイム差、周回数
2番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手はバルテリ・ボッタス(メルセデス)だった。
気温も低く滑りやすいコンディションだった午前中のフリー走行1回目に比べて路面コンディションが急激に改善したことで、タイムは大幅にアップし、2011年にかなり近づいた。
フェルスタッペンは予選シミュレーションのためにソフトタイヤで何周も走行し、タイヤのグレイニング(ささくれ状態)に苦しんだものの、最終的には1:28.330のファステストラップをマーク。これはフリー走行1回目よりも7秒以上も速いタイムだ。しかし、2005年にファン・パブロ・モントーヤが記録したラップレコードの1:24.770まで約4秒も遅いタイムだ。
フェラーリはこのセッションでも好調をキープ。シャルル・ルクレール(フェラーリ)は0.401差の2番手タイムで終えている。2011年のF1トルコGPを制したセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)はルクレールと遜色ないタイムで走行していたが、最後には左フロントタイヤにフラットスポットを作ってしまい、最終的にはトップから1.692秒差の8番手でチームメートとやや差がついた。
メルセデスのパフォーマンスはショッキングなものだった。予選シミュレーションでフルアタックしていたように見えたが、グリップ不足によりタイムは伸びず、バルテリ・ボッタス(メルセデス)は0.575秒差の3番手、ルイス・ハミルトン(メルセデス)は0.850秒差の4番手だった。
5番手はアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)。このセッションの前半ではリードしていたものの、最終的にはフェルスタッペンから1.033秒も遅れることとなった。
新しいバージボードを投入したアルファタウリ・ホンダは2台とも好調。ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)が6番手、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が7番手につけている。
コンストラクターズ選手権で3位争いをしているルノー、レーシングポイント、マクラーレンはいずれもペースが不足しているようで中団に沈んだ。ここから抜け出すのはどのチームか。
2005年はマクラーレン・メルセデスをドライブしてトルコGPを制したキミ・ライコネン(アルファロメオ)は16番手だった。ライコネンは、ザウバーチームの500回目のグランプリを祝うような結果を残したい。
金曜日を終えた時点では、レッドブル・ホンダは有利な位置にいるようだ。宿題を抱えたメルセデスは明日の予選でどこまでばん回し、そして日曜日にハミルトンは自らの力で7回目のチャンピオンを手にすることはできるのか?
●【ハイライト動画:FP2】ホンダF1好調のまま初日を終える/F1第14戦トルコGP