2020年のF1第13戦エミリア・ロマーニャGP(11月1日決勝)を開催するイタリアのイモラ・サーキットに約13,000人の観客動員が認められたと報じられている。
新型コロナウイルスのパンデミックによりシーズン前半は無観客レースとして開催されてきたF1だが、この流れが緩和される傾向が出てきているのは間違いないようだ。
今季の第9戦としてムジェロ・サーキットで開催されたトスカーナGPでは今年初めて3000人弱の観客が実際にレースを観戦するチャンスを与えられていた。
そして、今週末にソチで開催される第10戦ロシアGP(27日決勝)に向けては30,000枚のチケットが販売されたが、すでに完売したと伝えられている。
ソチのレース主催者は次のように語っている。
「今年のレースの条件は全ての要請と勧告に基づいて形成されている」
ソチに続いて行われるニュルブルクリンクでの第11戦アイフェルGP(10月11日決勝)、ポルティマオで開催される第12戦ポルトガルGP(10月25日決勝)も観客動員が認められるものと考えられているが、第13戦を開催するイモラでも1日あたり13,147人の観客を入れることが地元当局によって承認されたようだ。
イモラのレースプロモーターを務めるウベルト・セルバティコ・エステンセは次のように語った。
「イモラが比較的普通の状態に戻す機会を得たことをうれしく思う。これは安全規則に完全に沿うことができる十分なスペースがサーキットにあるためだ」
「これは、正しく、かつ熟考を重ねた取り組みを通じて、我々には重大な危機に対応できる能力があるということを世界に示す素晴らしいチャンスとなる」
伝えられるところによれば第14戦トルコGP(11月15日決勝)が開催されるイスタンブール・パークも観客動員を計画しているとされており、人数規模の大小はあるにせよ、今後のF1レースでは少しずつ観客の声援がサーキットにこだまし始めることになりそうだ。